【弱視治療】治療開始~メガネ購入と助成金制度~

弱視治療

■最初のメガネ

3歳児健診にて眼科での精密検査をすすめられて、ちょうど3歳半になる頃にメガネを作りました。

娘の最初のメガネは弱視治療用のメガネとしても有名なトマトグラッシーズのものです。https://tomatoglasses.com/jp/about/tomato-glasses/

豊富なサイズ・カラーでお子さんにぴったりなものが見つかると思います。

娘が選んだモデルはTKAC503(KIDS A)40。べっこう柄がおしゃれなモデルです。

メガネは柔軟性があり、取り扱いが雑でも歪みづらく丈夫でした。毎日使うもので、子どもが自分で掛け外しすることを考えると丈夫であることはとても重要です。すぐに歪んでしまうものだと、正しい位置で物を見ることができずに治療にも影響します。

ずれ落ちるのを防止するためにゴムバンドもついていますが、娘は一度も利用しませんでした。

保育園に通っており、お昼寝前後には自分で掛け外しを行うのですが、ゴムバンドをつけると逆に自分での掛け外しが難しかったからです。戸外遊びや運動遊びの際にも娘はずれ落ちることもなかったので、ゴムバンドなしで何も問題なかったです。

メガネデビューした娘の様子はと言うと、最初から嫌がることなく着けてくれて治療は順調に進みました。この当時の娘のクラスにはメガネを掛けている子はいなかったので、娘が傷つくことを言われたらどうしようという不安もありましたが、そんな心配はよそに「メガネいいな~、かっこいい、パパもかけてるよ」等とプラスな言葉をかけてくれました。

■遮蔽訓練~アイパッチの利用~

順調にメガネを掛けた生活をしていましたが、なかなか矯正視力(メガネを掛けた状態の視力)の数値が上がらなかったので、1日1~2時間程度遮蔽訓練をすることになりました。

遮蔽訓練とは、弱視や斜視の治療のために視力の良い方の眼を遮蔽して(塞いで)、悪い方の眼を強制的に使用させて、視力の発達を促すための訓練です。

アイパッチとは目を遮蔽するアイテムのことで、直接肌に貼る「シールタイプ」と「布タイプ」(メガネの上からカバーするもの)があります。

肌への負担、使い捨てであることからシールタイプではなく、布タイプを選択しました。布タイプは、直接肌へ貼るわけではないので、きちんと遮蔽できているか親が都度確認する必要がありますが、訓練時間がまだ短い娘の場合は布タイプで十分でした。

アイパッチの利用は手元作業中が効果的とのことなので、お絵描きやぬりえ、パズルをするとき等をメインにつけていました。やはり負担がかかるようで、慣れないうちはすぐに外したがりましたが、使用開始してから1か月後の定期健診では視力があがっていたので効果は抜群でした。

その後も家で1~2時間のアイパッチ生活を続け、約4か月間ほどでアイパッチは卒業できました。

娘が使っていたアイパッチはハンドメイド作家さんによる手作り品です。せっかくだから可愛いものを♡と思い検索して出会ったものです。柔らかいガーゼ生地でくすみピンクの色味も可愛くお気に入りでした。気になる方は「minne / hinahina」と検索してみてください。

■助成金制度

治療用眼鏡は値段が高めですが、助成金制度があるのでしっかりと活用しましょう。

制度の対象条件
  • 対象年齢:申請時点で9歳未満(0〜8歳)
  • 対象疾患:眼科医が弱視・斜視・先天白内障術後の「治療用」と診断した眼鏡・コンタクトに限る(近視・乱視など視力矯正用は対象外)
  • 再給付の間隔:5歳未満は前回から1年以上、5歳以上は2年以上経過していること
助成金の金額と内訳
  • 支給上限額:40,492円(税込相当、令和6年4月改定) ※上限額を超えた場合、差額は自己負担
  • 内訳
    • 未就学児:[健康保険8割] + [子ども医療費助成制度(自治体2割)]
    • 就学児:[健康保険7割] + [子ども医療費助成制度(自治体3割)]
実例(申請の流れと必要書類)
  1. 眼科で診断・処方を受け、「治療用眼鏡等作成指示書」を取得
  2. 眼鏡購入:「領収書」を取得(※1.の処方箋の発行日付よりも後であること)
  3. 健康保険(協会けんぽ)へ申請:「療養費支給申請書」(※ご加入の健康保険組合へ問い合わせ)、「治療用眼鏡等作成指示書」写し、「領収書」原本
  4. 健康保険より給付後、自治体へ申請:健康保険の「支給決定通知書」原本(3.の申請が通ると健康保険組合から発行されます)+「治療用眼鏡等作成指示書」写し、「領収書」写し

※提出書類は返却されませんので、すべてスキャンもしくはコピーを取っておきましょう。

※国保・社保・協会けんぽなど、加入形態により申請窓口が異なるため事前に確認しましょう。

※自治体によって助成割合や申請窓口、申請期限(例:大分市は購入翌月から1年以内)などが異なります。必ず自治体HP等で確認をしてから申請しましょう。

43,200円の眼鏡を購入(令和5年時点:助成金の上限額38,902円)
‣ 健康保険: 助成金の上限額を眼鏡代が上回っているので、上限額38,902円×0.8=31,121円の支給
‣ 自治体助成:上限額38,902円×0.2=7,781円の支給
→ 残り43,200円-38,902円=4,298円は自己負担

■2本目のメガネ

4歳までは1年ごとに助成金が出ること、成長期の子どもは顔の大きさも変わってメガネフレームのサイズも変わること、度数も変化があることから、1本目の購入から約1年でメガネを新調することになりました。

2本目のメガネに選んだのは、おしゃれ治療用眼鏡として有名なオモドックのもの。https://www.kodomo-megane.jp/

メガネ生活を続けていて、メガネは顔の一部だからこそおしゃれなものを着けさせてあげたい!と感じていて、たどり着いたのがこちらのメーカーです。全種類が置いてある表参道本店まで出向き、本気のメガネ選びをしました!

tinyとlittleの2種類がありますが、娘は助成金の関係上今後2年間は同じフレームを使用することを考え、littleサイズを選択しました。

娘が選んだモデルは、little-118(size 43, color MBR)です。大人と同じタイプのフレームで、耳掛けも以前のもののように耳の後ろまでカバーできるものではありません。そのため、取り扱い方によっては歪みやすく耐久性に不安もありました。また、値段もトマトグッラシーズよりも高いです。

ですが、本店で娘にぴったりなデザインを選ぶことができたので、以前のものよりも似合っています。現在1年半ほど使用しましたが、パーツ交換で修理ができるのでフレームの買い替えはせずに使えています。親子ともどもとても気に入っているので、次に新調するときも、まずはオモドックの商品から検討するつもりです!

ちなみに2本目のメガネの金額と助成金の内訳はこちら。

58,500円の眼鏡を購入(令和6年3月時点:助成金の上限額38,902円)
‣ 健康保険: 助成金の上限額を眼鏡代が上回っているので、上限額38,902円×0.8=31,121円の支給
‣ 自治体助成:上限額38,902円×0.2=7,781円の支給
→ 残り58,500円-38,902円=19,598円は自己負担