2024年2月に第3子を出産し、現在は育児休業を取得中です。私にとってはこれが最後の育休になる見込みですので、可能であれば子が満2歳になる2026年2月まで育休を延長し、2026年4月に2歳児クラスでの保育園入園を目指す計画を立てました。
この計画を進める上で意識したのが、2025年4月から適用された「育児休業給付金の延長要件の厳格化」です。これまで以上に保育園の申込みや不承諾通知の取得方法が重要になる中、延長の条件を満たすためにどのような準備と行動をとったのか、実体験として記録を残しておきたいと思います。
■育休スケジュールと申込みの流れ
◇ 2024年2月:第3子出産
育児休業の取得を開始。2歳までの育休取得を前提としたスケジュールを立てる。
◇ 2024年11月:2024年度・2月入所申込み
制度改正前の申込み(保留通知の取得を目的)
この時点では、まだ延長要件の厳格化前でした。2025年2月時点で1歳を迎えるため、その後半年間(〜2025年8月)育休を延長するには「保育園に入れなかった」という事実(=保留通知)が必要となります。
そこで、希望する保育園に対して申込みを行う際、調整指数の「減点希望」にチェックを入れて提出しました。この選択により、入園優先度が下がり、保留通知を得やすくなります。
◇ 2024年12月:2025年度・4月入所【2次募集】申込み
制度改正後の延長を見据えた申請
2025年4月からは育休延長に関する制度が厳格化され、申込み状況や希望内容に形式的な整合性が求められるようになりました。そのため、「4月入園申込みの有無」が問われる可能性を考慮し、2次募集での申込みを行いました。
我が家の場合、上の子がすでに通園しているため「きょうだい加点」があり、1次募集で申請すれば高確率で入園が決まってしまう状況でした。そこで、あえて1次募集は見送り、2次募集で申請することに。
2次募集は1次の結果を受けて調整が行われるため、人気園では定員が埋まっており、調整が行われない=保留通知が届く可能性が高くなります。希望園は駅近で人気のある園だったため、この点も踏まえた判断です。
この件については事前に市の保育課にも相談しており、「育休延長目的での2次募集申込みは制度上の問題はなく、職員側の手間も変わらない」との確認を得ています。
◇ 2024年1月末:2024年度2月入所の保留通知を受領
この保留通知により、2025年8月までの育休延長が確定。
◇ 2025年3月上旬:2025年度4月入所の保留通知を受領(※2次申込みの結果は1次よりも1ヵ月ほど遅い点に注意)
◇ 2025年8月初旬:2025年度末まで申込み状況は継続したままなので、このまま入所可能の通知がなければ、8月頭に8月付けの保留通知を取得申請し育休延長予定
■ 4月入園申込みに関する判断とその理由
実は、4月入園の申込みについては当初、申請を見送ることも検討していました。
すでに2025年8月までの延長は確定していたため、8月の途中入園申込みを行い、その保留通知をもって2歳までの育休延長を目指すという流れも可能だったからです(1歳児の途中入園はほぼ不可能に近いため、保留通知が得やすい)。
しかし、育休延長の厳格化によって、「4月入園の申込み自体をしていない」ことが、復職の意思がないとみなされる可能性があるのではないかと懸念しました。そのため、念のためという意味合いも含めて、2次募集で申込みを行い、調整指数の減点希望は付けずに提出しました。
■ 途中入園リスクと「申込み取り下げ」の選択肢
なお、4月入園申込み後に保留通知を受け取った場合、そのままにしておくと途中入園の調整対象として月1回の利用調整に含まれることになります。運が良ければ入園可能ということですが、予期せぬタイミングで途中入園が決まってしまうというリスクもあります。
このリスクを避けたい場合、保留通知を受け取った後に申込みを「取り下げる」ことで、調整対象から外すことが可能です。ただし、申込みを取り下げた場合には、次の延長申請の際(2025年8月)に再度保留通知を取得する必要があるため、新たに入所申請・就労証明の提出等が必要になります。
私は職場に再度書類を依頼する手間などを考慮し、今回は申込みの取り下げは行わない判断をしました。ただ、途中入園を絶対に避けたいと考える方は、保留通知の後に取り下げるという手続きも検討しておくと安心です。
■ おわりに
2025年4月から育児休業給付金の延長に関する制度が大きく変わりました。これまでのような「とりあえず申込みしておけば大丈夫」という感覚ではなく、計画的な対応と適切な手続きが求められる時代になったと感じています。
私自身も、制度を理解し、自治体に確認を取りながら一つ一つ判断していきました。こうした経験が、今後育休延長を検討されている方の参考になれば幸いです。
8月に無事に育休延長ができたのかはまたこちらのブログで記録していきたいと思いますので、気になる方は引き続きチェックしてもらえると嬉しいです。